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整形外科 外科
リハビリテーション科

 
 長母趾屈筋腱障害(腱炎、断裂) flexor hallucis longus;FHL tendinitis,rupture

 長母趾屈筋腱の障害(腱炎、断裂)は、つま先に体重をかけて踊るバレエダンサーに多く起こります。そのほか、長距離ランナー、サッカー、テニスでも起こることがあります。

 これまで炎症を伴う腱炎、変性を伴う腱症と呼ばれていましたが、最近では炎症細胞の浸潤が見られないこと、また発症時期も特定できできないために、「腱障害」と呼ばれています。

 障害されて肥厚した腱が腱鞘内を滑走して腱鞘を刺激し、炎症(非炎症細胞性)を引き起こす狭窄性腱鞘炎が最も多いとされています。(手指で起こるばね指と同じようなメカニズム)

 腱の走行:腓骨後面の下3分の2、骨間膜・下腿後筋膜中隔起始→腓骨遠位部で腱に移行→FOT(滑液鞘)→母趾基節骨底

 症状:腱炎→足関節内果後方に痛み
    :皮下完全断裂→母趾が曲げられなくなる。

 治療:腱炎→局所の安静、消炎鎮痛剤、足底板など
    :皮下完全断裂→手術