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リハビリテーション科

 間違いシリーズ5 肩こりだと思っていたら違う病気でした。

 肩こりとは肩の筋肉がストレスや運動不足、過度の緊張などにより血行障害を起こして筋肉が固くなりいわゆる凝った感じを引き起こします。このメカニズムはよく分かっていない部分もあり、また日本以外では肩こりという概念自体が無い国も多いと言われています。

 ではなぜ日本だけ肩が凝るのか?それは分かりません。肩が凝るというのは日本語として独特の言い回しだと考えています。

 肩こり様の症状を引き起こす重大な病気の1つに「肺尖部腫瘍」があります。有名なのは肺の一番上部の肺尖部にがんが生じて起こるもので、パンコースト腫瘍と呼ばれます。これは進行すると肩こり、痛みを発症し、更には腕神経叢に浸潤して上肢のしびれ、麻痺を引き起こします。

 また肩こりだと思っていると肺炎、気胸、胸膜炎などが起こっていることもあります。頚椎の疾患全般で同様に肩こり症状がでることがあります。従って肩こりだと侮らずしっかりとした診断・治療をお勧めします。