遠位上腕二頭筋腱断裂とは、肘の前側にある二頭筋の腱が橈骨という骨から離れてしまう病気です。主に40~60歳の男性が、重い物を持ち上げるような動作で起こりやすく、ポップという音とともに急に痛みが出ます。断裂すると、上腕の筋肉が手首側へ引っ張られて「逆ポパイ」と呼ばれる膨らみが現れます。肘を曲げたり、手のひらを上に返す力が弱くなり、特に体力仕事やスポーツをする人には影響が大きいです。腱は時間がたつと縮んでしまい、手術で元に戻しにくくなるため、できるだけ早めの診断が大切です。
遠位上腕二頭筋腱断裂 distal biceps tendon tear
米国の報告では30-60歳の男性にみられ近位の断裂が97%、遠位は3%とされています。日本では珍しい疾患です。バーベルを持ち上げたり強いが威力が働くとポップ音とともに断裂します。断裂すると二頭筋の筋腹がポパイのように膨らみます。
成書では受傷3週間までに手術を行うのがよいとされています。手術をしない場合は肘関節の屈曲力が30%、前腕の回外力が25-50%ほど筋力低下します。