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整形外科 外科
リハビリテーション科

背部弾性線維腫 elastofibroma

背中が腫れた〜コブが出来たと来院されます。

沖縄での報告が多く女性に多いです。中年以降、高齢で発症する人がほとんどです。肩甲骨下部内側に好発しますが稀な腫瘍性疾患(弾性線維腫)です。胸壁や鼡径部、大転子部にはっせいすることもあります。

微小な外傷が繰り返されて起こる反応性過形成と言われています。穏やかに増大し、痛みが出ることはまれで腫れに気づいて医療機関を受診することが多いです。

触診、CT、MRI、超音波断層撮影で肩甲骨に接するような腫瘤を認めます。発生する場所や腫瘤の形態から診断します。MRIの所見は筋肉とおなじ吸収域を示し、内部に脂肪が混在します。


痛みが強ければ手術を行いますが、無症状の場合は経過を観察します。知っていないと診断できないまれな病気と言えます。