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整形外科 外科 リハビリテーション科

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)

血管炎のなかには、自己免疫疾患として巨細胞性動脈炎があり、その一部は側頭動脈に炎症を起こし、その結果、失明することがあります。側頭動脈炎は巨細胞性動脈炎に含まれます。

側頭動脈炎は、リウマチ性多発筋痛症に合併することがあるので、注意が必要です。

側頭動脈-外頚動脈
眼動脈-内頚動脈

いずれも巨細胞性血管炎で内膜が肥厚し血流障害を起こし、眼動脈の場合は失明することがある。脳動脈で脳梗塞。

全身症状:発熱、倦怠感、貧血、赤沈亢進、CRP上昇
炎症:側頭動脈に沿った頭痛
内腔狭窄:虚血性視神経障害、視力低下、失明
そしゃく筋阻血→顎跛行
拡張:大動脈瘤、血圧左右差

・リウマチ性多発筋痛症(PMR)の合併:50%にPMRを合併、PMRの20%に巨細胞性血管炎を合併

治療はステロイド(プレドニゾロン0.5-1mg/kg/日) 慎重に漸減。再燃率50%、治療抵抗例、再燃例ではMTX、サイクロフォスファマイド、アザチオプリンなどを併用。

IL-6受容体阻害剤であるtocilizumab(TCZ)が保険適応となっている。(2017年よりステロイドに副作用・抵抗性、再発例など)

エビデンス:診断は超音波が第一選択

大型血管炎(巨細胞性動脈炎)が疑われる患者では早期の画像検査が推奨され、巨細胞性動脈炎では超音波(側頭動脈エコー)が第一選択とEULAR推奨で示されています。(Dejaco C ら. Ann Rheum Dis. 2018)[1]

エビデンス:トシリズマブ併用(GiACTA)

巨細胞性動脈炎では、トシリズマブ(IL-6受容体阻害薬)をステロイド漸減に併用すると、プラセボ併用より持続的なステロイドフリー寛解の達成に優れると無作為化比較試験(GiACTA)で報告されています。(Stone JH ら. N Engl J Med. 2017)[2]

エビデンス出典(全2件)を見る
  1. Dejaco C, Ramiro S, Duftner C, et al. EULAR recommendations for the use of imaging in large vessel vasculitis in clinical practice. Ann Rheum Dis. 2018;77(5):636-643. PMID: 29358285.
  2. Stone JH, Tuckwell K, Dimonaco S, et al. Trial of Tocilizumab in Giant-Cell Arteritis. N Engl J Med. 2017;377(4):317-328. PMID: 28745999.

参考:『リウマチ病学テキスト 改訂第3版』 / 『リウマチ・膠原病診療 マスト&ベスト』 / 『膠原病診療ノート 第5版』