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信頼とまごころの医療 
からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科
リハビリテーション科

帯状疱疹 herpes zoster

 子供の頃に罹る水疱瘡は1週間ほどで自然に治りますが、この水痘ウイルスは体の中に居続け、体力が落ちたときなどに神経に沿って増殖し水疱とともに赤い発疹を複数出します。

 整形外科では、背中の痛みや肋部の痛みを訴えて来院されることが多いです。発疹が出ていると診断は難しくありませんが、発症初期は痛みだけで発疹が出ていないこともたびたびあります。

 そこで発疹が無いから帯状疱疹ではないと判断すると後で発疹が出てきて恥ずかしい思いをします。したがって初診時、発疹が出る可能性について説明をします。

 痛みが出て数日以内に発疹が出たらすぐに来院してもらうようにします。(一般的に痛みは発疹より3-7日先行します。)

 いまは良く効く抗ウイルス薬があります。ひどくならないうちに使用すれば、それほど悪化せずに治療できます。

 数〜10%に後遺症としてびりびりとした神経痛が残ることがあります。多くは徐々に改善していきますが時に強い痛みが残存することがあり根気よく治療をすることが大切です。(帯状疱疹後神経痛)