上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、内側上顆炎(ゴルフ肘) lateral humeral epicondylitis, medial humeral
epicondylitis
上腕骨外側上顆炎はものを持ち上げたり絞ったりする動作で肘の外側が痛みます。内側上顆炎は肘の内側に痛みが生じます。いずれも手や手首の使いすぎで起こります。外上顆炎はテニスで起こることが多くテニス肘とも言います。外上顆炎に比べて頻度は低いですが、内上顆炎はゴルフで起こることが多いためにゴルフ肘とも言います。
いずれも使いすぎによるものですから、治療は局所の安静が大切です。また痛い方向に向かってストレッチを少しずつ行うのも効果的です。これに加えて症状に合わせて装具療法や消炎鎮痛剤の内服、外用を行います。理学療法も効果的です。痛みが強い場合、ステロイドの局注が行われてきましたが最近の文献では、4週間程度の短期では効果がありますが1年後には理学療法より劣るとされています。従って急性期で痛みが強い場合を除いてステロイドの適応は少ないと考えます。
外上顆炎はタイピングでも生じます。これは手関節を背屈させて打ち込むことが原因と思われます。パームレストなどを用いて背屈を軽減させることによって改善させることが可能です。
わたくしも以前ラケットを振りすぎてなったことがありますが結構痛かったです。スポーツや作業を同じように継続するとなかなかな治りません。1度負荷を減らすように数週間、努力すれば落ち着くことも多いです。頑固な上顆炎は内視鏡を使って手術をすることもあります。
参考:『蜂窩織炎 徹底深堀り!』 / 『Orthopaedics』2023年4月号「局所麻酔で行える手外科手術のコツとピットフォール」 / 『手・肘の外科 診断と治療のすべて』