肘関節靭帯損傷(内側側副靱帯損傷、外側側副靱帯損傷) ligament injury of elbow joint
肘の関節は蝶番関節といって曲げたり伸ばしたり出来ますが、横方向はそれぞれ内側側副靭帯、外側側副靱帯により動かないようになっています。
柔道の関節技や自転車での転倒などの外傷で内側側副靭帯が損傷します。外側側副靱帯は上腕骨外顆の裂離骨折を伴って起こることがありますので要注意です。
治療は安静をはかる目的でシーネ固定を2-3週間行います。あまり長期につけると可動域が落ちてしまいますので、痛みが減弱してきたら早めに肘関節の曲げ伸ばしを自動運動として行ってもらいます。
内反ストレスや外反ストレスで不安定性が出る場合は手術が必要なことがあります。
エビデンス:内側側副靱帯損傷の画像診断
肘関節靱帯損傷(主に投球動作で生じる内側=尺側側副靱帯損傷)の診断では、MRI・MRA・ストレス超音波などの画像評価が有用とシステマティックレビューでまとめられています。(Campbell RE ら. Am J Sports Med. 2020)[1]。
エビデンス:尺側側副靱帯再建(トミー・ジョン手術)
尺側側副靱帯再建術(いわゆるトミー・ジョン手術)は、投球障害肘に対して良好な競技復帰率が報告されているとシステマティックレビューでまとめられています。(Erickson BJ ら. Orthop J Sports Med. 2015)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Campbell RE, McGhee AN, Freedman KB, Tjoumakaris FP. Diagnostic Imaging of Ulnar Collateral Ligament Injury: A Systematic Review. Am J Sports Med. 2020;48(11):2819-2827. PMID: 32735456.
- Erickson BJ, Chalmers PN, Bush-Joseph CA, Verma NN, Romeo AA. Ulnar Collateral Ligament Reconstruction of the Elbow: A Systematic Review of the Literature. Orthop J Sports Med. 2015;3(12):2325967115618914. PMID: 26740956.