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整形外科 外科 リハビリテーション科

足底腱膜線維腫症

足底腱膜線維腫症 plantar fibroma

線維腫は外傷や機械的刺激などで生じる良性の腫瘍です。はっきりとした原因は分かっていません。表在型として手掌(手掌腱膜線維腺腫、デゥピュイトレン病)や足底(足底腱膜線維腫症)に、深在型としてデスモイド(腹壁、腹壁外、腹腔内)があります。

足底腱膜線維腫症は土踏まずに歩行時の痛みが出て腫瘤として触れます。痛みが無いこともあります。

診断は超音波断層検査やMRIを行います。腫瘍の性質上、他疾患との鑑別、確定診断は生検が必要ですが、悪性が疑われない限り経過観察をして急速な増大を認めなければ問題ないとされています。

治療は症状に応じて行います。痛みに対しては消炎鎮痛剤、ステロイド(効果:ケナコルト>リンデロン>デカドロン)の局注が効果的です。ステロイドの局所注射は腫瘍の縮小を期待することができます。装具としては足底板を使用します。

鑑別診断としては足底腱膜炎があります。これは足底腱膜の炎症による痛みで腫瘤は触れません。
足底腱膜線維腫症の外観写真(足底部の腫瘤)
足底(土踏まず)に腫瘤を認めます(▶)。趾側と踵側の中間部に位置しています。

足底腱膜線維腫症の超音波画像
超音波検査では足底腱膜に接する低エコーの腫瘤を認めます(*)。

参考:『orthopaedics』2018年9月号「足底腱膜炎の診療」