脊髄硬膜外血腫・硬膜下血腫 spinal epidural hematoma、spinal subdural hematoma
稀な病気ですが外傷や血管の病気が原因となって脊髄の硬膜外、硬膜下に出血し血の塊が出来て脊髄神経を圧迫して痛みやしびれ、麻痺が出ます。すべての脊椎レベルで起こる可能性があります。
とてもまれなのですが当院でも一例だけ経験があります。比較的大きな病院で問題なしと言われて来院されたのですが、MRIで血腫があり京大病院を経て手術をして頂きました。出血の起こり方がきわめて珍しく世界で数例しか報告されていないタイプだったとのことでした。
エビデンス:脊髄硬膜外血腫の診断
脊髄硬膜外血腫(特発性を含む)は、急性の脊髄・神経根の圧迫症状を来し、緊急のMRIで診断されると症例集積で報告されています。(Albrecht C ら. Acta Neurochir (Wien). 2024)[1]。
エビデンス:早期の手術介入
脊髄(頚椎)硬膜外血腫では、早期の手術的減圧が機能回復に重要と報告されています(一部は改善傾向なら保存的にも対応)。(Narita H ら. Spine Surg Relat Res. 2026)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Albrecht C, Boeckh-Behrens T, Schwarting J, Wostrack M, Meyer B, Joerger AK. Spontaneous spinal hematomas: A case series. Acta Neurochir (Wien). 2024;166(1):353. PMID: 39196426.
- Narita H, Narikiyo M, Hirokawa Y, et al. Optimizing Management of Spontaneous Cervical Epidural Hematoma: The Role of Early Intervention in Functional Recovery. Spine Surg Relat Res. 2026;10(1):55-63. PMID: 41695898.
参考:『臨床整形外科』2023年2月号