胸骨骨折 sternal fracture
落下や交通外傷、スポーツ外傷で胸部を強く打つと起こります。胸骨の後ろには心臓や大血管が走っておりこれが傷つくと致命傷となることがあります。
大きなずれや内部臓器の損傷が無ければ保存的に治療します。
胸骨柄と胸骨体部でのつなぎ目は関節を形成しており軟骨性連結や骨性連結となっています。ここが脱臼してすれることがあります。
救急対応病院以外で心臓や大血管の損傷したケースを見る機会はほぼ無いと思います。
胸骨のレントゲンでの描出は斜位に振った正面像は難易度が高く、比較的見やすい側面像で評価せざるを得ません。痛みが強ければ、CTを撮影するのが一般的かと思います。
エビデンス:胸骨骨折の診断
胸骨骨折は、鈍的胸部外傷(シートベルト・ハンドルなど)で生じることが多く、CTが診断のゴールドスタンダードで、合併損傷の評価が重要と報告されています。(Kara H ら. J Coll Physicians Surg Pak. 2022)[1]。
エビデンス:保存 vs 手術
胸骨骨折の多くは保存療法で治療され、転位や難治性の場合の手術固定を含めた治療がシステマティックレビューでまとめられています。(Klei DS ら. Int Orthop. 2019)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Kara H, et al. Sternal Fractures in Blunt Chest Trauma: Retrospective Analysis of 330 Cases. J Coll Physicians Surg Pak. 2022;32(6):799-803. PMID: 35686415.
- Klei DS, de Jong MB, Öner FC, Leenen LPH, van Wessem KJP. Current treatment and outcomes of traumatic sternal fractures - a systematic review. Int Orthop. 2019;43(6):1455-1464. PMID: 29700586.
参考:『体幹のスポーツ外傷・障害 スホーツ整形外科学4』