尺側手根屈筋腱炎 FCU腱炎 flexor carpi ulnaris tendinitis
尺側手根屈筋腱は手首の小指側にある豆状骨という骨に付いており、手関節を尺側屈側(小指側に掌側に曲げる動作)するときに使います。金槌で釘を打つ動作を想像して貰うと分かりやすいです。
金槌を使う大工仕事、パソコンなどのタイピング作業、楽器演奏などで負荷がかかり炎症を起こします。豆状骨のやや近位で、豆状骨から腱に沿って痛みが生じます。治療の基本は手の安静です。痛い動作を控えるようにします。痛みが改善しない場合は、症状に応じて装具を作ったりします。
エビデンス:尺側手根屈筋の石灰沈着性腱炎
尺側手根屈筋(FCU)の石灰沈着性腱炎は、豆状骨付近の掌側尺側手関節痛を来し、他疾患と間違われやすいと報告されています。(Ryan WG. Arch Emerg Med. 1993)[1]。
エビデンス:画像診断とバーボタージュ
手関節・手の石灰沈着性腱炎は、レントゲンと超音波で診断され、超音波ガイド下のバーボタージュ(洗浄穿刺)が治療に用いられると報告されています(FCUを含む)。(Ahuja A ら. Indian J Radiol Imaging. 2021)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Ryan WG. Calcific tendinitis of flexor carpi ulnaris: an easy misdiagnosis. Arch Emerg Med. 1993;10(4):321-323. PMID: 8110324.
- Ahuja A, Lawande M, Daftary AR. Role of Radiographs and Ultrasound in Diagnosing Calcific Tendinitis and Periarthritis in the Wrist and Hand with Ultrasound-Guided Barbotage as Management Tool. Indian J Radiol Imaging. 2021;31(3):605-610. PMID: 34790305.