表紙に戻る
池田医院へようこそ
信頼とまごころの医療
からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科
リハビリテーション科


一過性大腿骨頭萎縮症 transitory atrophy of the femoral head

 原因不明で、一過性に大腿骨頭が萎縮する病気です。股関節痛が生じます。妊娠後期の女性の多いとされていますが、中年男性にも発症します。レントゲン撮影では病初期にははっきりした所見が出ないことも多く、進むと健側に比べて薄くなります。MRIにて精査します。MRIでは骨頭部分に浮腫による信号の変化がでます(T1強調で低信号、T2強調で高信号)。治療は保存的に行います。痛みが強ければ松葉杖などで免荷します。通常6−8ヶ月で自然治癒します。

 鑑別診断としては、大腿骨頭壊死症が重要です。大腿骨頭への血流障害。特発性(多飲酒、ステロイド)と症候性があります。やはり初期段階ではレントゲンに所見を認めないことが多い。MRIでT1,T2強調画像でともに低信号となるのが特徴です。。