「腰が痛い…体操をすれば良くなるかも」と思い立って、自己流で体操を始めてしまい、かえって症状を悪化させてしまう方が少なくありません。
急に腰が痛くなったときは、まず体操は控えましょう。動ける範囲で日常生活を送り、必要最小限の安静にとどめることが大切です。安静にしすぎると、かえって回復が遅れることがあります。
痛みが強くならない範囲で、少しずつ体を動かしていきましょう。痛みがある部位を無理に動かすのではなく、まずは痛みのない部位から始めるのがポイントです。
腰痛の約85%は「非特異的腰痛」と呼ばれ、明確な原因が特定できません。一方で、残りの15%は「特異的腰痛」として、椎間板ヘルニアや圧迫骨折など原因が明らかなものです。
このような場合は、まず医療機関での診断が必要です。体操教室などに通う場合も、医師の指導のもとで行うことをおすすめします。
1956年、オーストラリアの理学療法士ロビン・マッケンジー氏が偶然発見した「マッケンジー法」は、現在でも世界中で広く用いられている腰痛体操の一つです。
うつ伏せに寝て、上半身を反らす(背屈)というシンプルな動作。背骨を後方に押し戻すような動きで、腰痛の軽減が期待されます。
この方法は、NHKなどの医療番組でも紹介され、東京大学の医師も立位での背屈運動を推奨しています。立位で行う場合は転倒リスクがあるため、補助者の有無を判断する必要があります。
患者さまの年齢や体力、柔軟性、骨の状態に応じて、以下のように体操を調整しています。
但し、痛みが誘発される場合は無理に行わないでください。
また原因によってはこれらの体操が悪化要因となることもあります。
| 対象 | 推奨体操 | 備考 |
|---|---|---|
| 若年者 | マッケンジー法(腹臥位) | 背中を反らす基本動作 |
| 高齢者 | 側臥位での背屈体操 | 骨粗しょう症や背骨の変形に配慮 |
| バランス良好な方 | 立位での背屈体操 | 簡便で日常に取り入れやすい |
さらに、体幹や下肢の柔軟性を評価し、3〜4種類の体操を組み合わせて指導しています。
腰だけでなく、体幹〜下肢全体のバランスを整えることが、腰痛改善には不可欠です。
ご自身に合った体操を安全に行うためにも、まずは医師の診察を受けて、正しい方法を身につけましょう。ご不明な点があれば、いつでもご相談ください。
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