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整形外科 外科
リハビリテーション科

 間違いシリーズ9 成長痛 growing pain

 昔は子供がはっきりした原因が無く足(膝周り)を痛がると十把一絡げに「成長痛」と診断されていた時期がありました。現在では、かつて成長痛と診断された多くは本来の痛む原因があるとされています。
  
 成長痛がなぜ痛むのかはっきりとした成因は分かっていません。3-8歳によくみられる夜間の膝や下腿の疼痛で痛みにより時にひどく泣いたりしますが、翌朝はケロッと治って普通に動くのが特徴です。それゆえ朝になっても痛みが続くようですと他の病気やケガの可能性が高いと言えます。ただし朝になると痛みが無いから他の病気では無いとは言えません。

 診断は他の病気(骨折、捻挫、炎症、筋膜炎、腫瘍性病変)が無いことを確認します。股関節周りの疾患でも膝や下腿の痛みを訴えることがあるので注意が必要です。

 精神的なものでも起こることもあり、例えば、弟や妹が出来てかまって欲しくて痛みを訴えるといったこともあるようです。

 診断に当たっては他の疾患が無いかどうかしっかり診ることが重要です。ご家族も安易に成長痛だと決めつけずしっかりと診察を受けるようにしてください。