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整形外科 外科
リハビリテーション科

 間違いシリーズ18.ラップを貼ったら感染を起こしました
 
 新しい創傷治療のサイト(夏井睦先生)に、ラップ療法が記載されて自分でお手軽に治せる時代になっています。ところが、ラップを貼って問題なく治るケースも多いのですが、一部は感染を起こしたり、かぶれてしまうことがあります。

 創傷治療の要は、通気性と水分量のコントロールに掛かっています。ラップは創からの浸出液を吸収する能力はありませんので、浸出液が多い状態では感染やかぶれを引き起こしやすくなります。

 また汚染された創では、十分な洗浄を行い、ある程度通気性を保った方が感染予防になると考えます。ラップの適応は浅い擦過傷で汚染されていないもののみ有効でしょう。汚染創や浸出液の多いものは,医療機関できちんと治療をするようにしてください。

 同様にハイドロコロイドによる治療も、浅くて浸出液の少ない汚染されていない創に使うようにしてください。