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整形外科 外科 リハビリテーション科

大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折

大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(subchondral insufficiency fracture of the femoral head;SIFFH)

骨粗しょう症など骨の脆弱性によって荷重部分である骨頭が病的骨折を起こす。高齢者や骨粗しょう症がある場合に、たくさん歩いたり転倒しそうになるなど微少な外傷を起点として大腿骨頭軟骨下の脆弱性骨折が起こるとされる。はっきりとした誘因が無い場合もある。急激な歩行時の股関節部の痛みが生じることが多い。

検査はレントゲンでは初期には変化が無く、精査としてMRIをを行う。鑑別診断としては、特発性大腿骨頭壊死、一過性大腿骨頭萎縮症がある。骨頭が保たれていれば局所の安静、免荷を行う。痛みには消炎鎮痛剤を使用する。骨頭が圧潰するようなら人工骨頭置換術となる。股関節唇損傷を高頻度に合併している。難治性のSIFFHに関節鏡にて関節唇を修復する手術を行い治療する方法が近年、報告されている。
 鑑別診断として、特発性大腿骨骨頭壊死症一過性大腿骨頭萎縮症、 FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)・下前腸骨棘インピンジメント などがある。

エビデンス:X線では捉えにくくMRIで診断する

大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折は初期にはレントゲンで変化に乏しく、MRIのT1強調像で軟骨下に凸状の帯状低信号を認めるのが特徴で、大腿骨頭壊死と誤診・見逃されやすいとされます(Chen ら. Clin Orthop Surg. 2022)[1]

エビデンス:関節唇損傷の合併と関節鏡治療

圧潰前の本骨折を関節鏡で治療した検討では全例に股関節唇損傷を認め、関節唇の修復と骨折の固定を併せて行うことで良好な成績が得られたと報告されています(Uchida ら. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2018)[2]

エビデンス出典(全2件)を見る
  1. Chen M, Wang X, Takahashi E, Kaneuji A, Zhou Y, Kawahara N. Current Research on Subchondral Insufficiency Fracture of the Femoral Head. Clin Orthop Surg. 2022;14(4):477-485. PMID: 36518923.
  2. Uchida S, Noguchi M, Utsunomiya H, Kanezaki S, Mori T, Matsuda DK, Sakai A. Hip arthroscopy enables classification and treatment of precollapse subchondral insufficiency fracture of the femoral head associated intra-articular pathology. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2018;26(8):2527-2535. PMID: 28942460.

参考:『臨床整形外科』2020年1月号 / 『orthopaedics2020.8 大腿骨骨董壊死ー最近の進歩』 / 『関節外科』2021年10月号 / 『Orthopaedics』2023年10月号 / 『関節のMRI 第3版』