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整形外科 外科 リハビリテーション科

肩鎖関節脱臼 acromioclavicular joint dislocated 捻挫、亜脱臼

 肩を強く打つと肩甲骨と鎖骨をつないでいる肩鎖関節を損傷します。程度の軽いものからI度(捻挫)、II度(亜脱臼)、III度(脱臼)に分類します。

 Rockwood分類
 

 I度(捻挫)は靭帯断裂の無いもの
 II度(亜脱臼)は肩鎖靱帯が断裂したもの
 III度(脱臼)は肩鎖靱帯に加えて烏口鎖骨靱帯も断裂したもの

 I度(捻挫)、II度(亜脱臼)は保存的に治療します。整復を維持することは困難ですので三角巾を装着して早期にリハビリを開始します。

 III度(脱臼)は手術適応があり肩鎖関節の修復固定や断裂した烏口鎖骨靱帯を修復します。

 ただし手術療法には治癒までに時間がかかるので、そのまま手術をせずにスポーツ復帰するケースもあります。その場合、整容的な問題があります。
 
本日のコラム564 肩鎖関節脱臼

 肩甲骨と鎖骨をつないでいる関節です。鎖骨の一番外側にあります。この関節はコンタクトスポーツなどの外傷で脱臼することがあります。ポコンと上に膨らみ、押すと戻りますが手を離すとまた上にずれてきます。損傷程度により保存治療もしくは手術療法が選択されます。プロスポーツでは長期離脱を嫌って手術しないこともあります。