大腿骨骨幹部骨折 femoral diaphyseal fracture
大腿骨中央部の細長い部分での骨折です。成人では交通事故や転落などの高エネルギー損傷で起こります。小児は落下や虐待によることがあります。
骨折時に500〜1500mlの出血が起こることもあります。
12歳以下は手術を行わずに保存的治療を行います。中学生以上は早期回復をめざして手術を考慮します。
手術は髄内釘を挿入しネジで固定します。そのほか、状況により創外固定やプレート固定を選択することもあります。
膝関節の拘縮が起こりやすい。大腿骨骨折441例中、膝屈曲障害が31.2%に認められたという報告あり。 特に骨幹部下1/3の骨折では、固定期間に関係なく屈曲障害が高頻度に発生。改善が得られない場合は、関節授動術(癒着剥離術)が適応となることもあります。
参考:『関節外科』2021年8月号「創外固定法 Update」 / 『a外傷整形外科ケーススタディ』 / 『関節外科』2021年4月号「骨盤骨折治療update 基礎から応用まで」 / 『AO骨折治療 第3版』 / 『整形・災害外科 2024.4臨時増刊号 骨折治療の現在地を知る!』