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信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして |
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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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上腕骨骨幹端骨折 humeral diaphyseal fracture 転落や腕相撲、投球動作で起こります。転落の場合は横骨折が、腕相撲や、投球動作ではらせん骨折となります。 上腕骨の骨幹部は橈骨神経が回り込むように接して走行していますので橈骨神経麻痺を合併することがあります。特に上腕骨遠位1/3では橈骨神経が骨折部に挟み込まれる可能性があります。 橈骨神経が麻痺すると下垂手といって手関節が背屈しにくくなり手指の伸展が不良となります。手のひらも上に向かなくなります(完全断裂ですといずれも動きません。) 橈骨神経損傷は自然回復することも多いので経過観察します。必ず神経伝導速度測定などを行い神経損傷の程度を判断します。 骨折治療 原則保存療法 乳幼児:不全骨折 ストッキネットでヴェルポー固定 完全骨折でずれ+ 吊り下げギプス法 大人 ギブス固定2-3週間→ファンクショナルブレースに変更 ■保存療法との比較(FISH試験より)
経過観察期間の目安 初期麻痺で感覚・運動が完全に消失していても、多くは3〜6ヶ月以内に回復兆候が見られる3ヶ月以内にEMG(筋電図)で再神経支配の兆候があれば、自然回復の可能性が高い。 6ヶ月を超えても改善がない場合は、手術(神経剥離、神経縫合、移植など)を検討。 画像所見と骨折のタイプ 骨片による神経の明らかな圧迫や巻き込みがない場合 → 自然回復の可能性あり。開放骨折や粉砕骨折で神経損傷が疑われる場合 → 早期手術の検討。 MRIや超音波で神経の連続性が保たれている → 保存的治療が基本。 補助検査 筋電図(EMG)・神経伝導検査(NCS):神経損傷の程度と再生の兆候を評価。超音波検査:神経の走行や圧迫の有無をリアルタイムで確認可能。 線引きの実際(まとめ)
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