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信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして |
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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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距骨壊死 necrosis of talus 距骨が壊死を起こす病気です。もともと距骨は幅広い関節面を持つため血管の流入が制限されており、血液流入に乏しいと言われています。原因としては距骨骨折に合併したり、アルコールの多飲、ステロイド薬の投与などがあります。 症状は非特異的で足関節痛のみであり、痛みは強いです。骨壊死が進行し、骨折や骨破壊が進行すると腫脹や痛みが高度になります。急速に進行するケースがあります。 初期にはレントゲンでの所見がないことが多く、MRIで診断します。レントゲンでの経過は徐々に骨硬化像→圧潰がでてきます。 分類(J-STAGE報告より)
壊死が疑われた場合、保存治療として完全免荷とします。PTB装具で免荷が有効です。骨壊死により挙ことの骨折や圧潰がある場合は、Blair法による手術を行います。 距骨壊死の保存療法(初期・軽症例) 1. 完全免荷(Non-weight bearing) 保存療法の適応と限界
PTB(Patellar Tendon Bearing)装具は距骨壊死に対して有効な保存療法の一環として広く使用されています。 PTB装具の距骨壊死における使用意義 使用される理由 距骨は血流が乏しく、壊死が進行しやすいため、完全免荷が極めて重要です。PTB装具は膝蓋腱部で荷重を受ける構造により、距骨を含む足部への荷重を回避できます。 松葉杖と併用することで、両足を地面につけた安定した歩行が可能になり、筋力低下や廃用を防ぐ効果もあります。 適応と利点
実臨床での使用例 距骨骨折後の両側PTB装具使用例では、完全免荷下での歩行訓練が可能となり、足関節拘縮の予防や可動域改善に寄与したと報告されています。距骨壊死の保存療法においても、MRIでの経過観察と併用しながらPTB装具で免荷管理を行うことが推奨されています。 手術療法(進行例・圧潰例)
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