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整形外科 外科
リハビリテーション科

Scheuermann病 若年性後弯変形

 思春期に発症する脊椎の変形が起こり、背中の痛みや円背(後弯変形)が生じます。原因はよく分かっていません。成長につれて胸椎〜腰椎を中心に後弯変形が起こり、このために遷延する背部痛や腰痛などがみられます。レントゲンやMRIでは楔型, 終板が不規則, 椎間板が狭い, Schmorl 結節, 骨端核剥離などが特徴です。

 椎体での成長軟骨終板の障害によるもので、椎体が楔状化し後弯変形を呈するようになります。治療は、背筋運動とストレッチを行う。成長期には悪化を防ぐために(60度以上の後弯で)コルセットを装着します。成長期が過ぎれば、ストレッチや筋力強化などを中心に行います。身体状況に支障がある場合は手術をすることがあります。(胸椎部で75度以上、胸腰椎部で40度以上)

手術は胸椎Scheuermann病で後弯が75度以上、胸腰椎Scheuermann病で後弯が40度以上ならば適応とされています。(Cobb角とおなじ方法で側面像を測定する)  手術合併症として神経障害、インストルメンテーション関連のトラブル、皮膚壊死など。術後も疼痛は40%程度の患者に残存