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整形外科 外科 リハビリテーション科

外傷性関節炎

外傷性関節炎とは、ケガによって関節の中が出血し、軟骨や滑膜が傷ついて炎症を起こす病気です。膝や足首、肘などに多く、打撲や捻挫、骨折が原因になります。関節液に油滴が混じっていれば、骨の破損を疑います。軟骨は一度傷ついても治りにくく、整復が不十分だと数年後に変形性関節症へ進むことがあります。初期には単なる捻挫と見分けがつきにくく、腫れや痛みが長引けば画像検査で正確な診断が必要です。

外傷性関節炎 traumatic arthritis

外傷による関節内出血により滑膜が刺激されて起こる関節炎です。出血を穿刺して取り除きます。穿刺液に油滴が混じる場合は骨折を疑います。多くの場合は膝関節で、その他、肘関節や足関節があります。

外傷後の関節内血腫は実際の診療の場でよく見かけます。原因を明らかにするが重要です。

前十字靭帯の断裂や関節内の骨折が重要です。

病態と診断のポイント

項目

内容

原因

外傷(打撲、捻挫、骨折など)による関節内出血

主病態

滑膜刺激 → 滑膜炎 → 関節炎

好発部位

膝関節(最も多い)、肘関節、足関節

穿刺液の特徴

血性液体(関節血腫)
油滴混入時は骨折を強く疑う

鑑別

骨折、靭帯損傷、半月板損傷、感染性関節炎など

治療と対応

関節穿刺
による血液除去(症状緩和・診断目的)

必要に応じて超音波、X線、MRIで骨折や軟部組織損傷を評価

安静・冷却・圧迫・挙上(RICE処置)

炎症が強い場合はNSAIDsなどの薬物療法

臨床的注意点
油滴の確認は穿刺時の重要な観察ポイント(骨髄脂肪の漏出を示唆)

小児や高齢者では骨折の見逃しに注意

繰り返す外傷性関節炎は慢性化や変形性関節症のリスクあり


参考:『リウマチ病学テキスト 改訂第3版』 / 『骨折診療スタンダード 原著第4版』

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