表紙に戻る
池田医院へようこそ
信頼とまごころの医療
からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科
リハビリテーション科

間違いシリーズ1:骨折ってもっと痛くて腫れて歩けないor動かせないのでは?

 骨折でも痛みや腫れが少なく動かせたり歩行できることがよくあります。その逆に骨折が無くとも動かせず歩けないこともあります。

 従って腫れや痛み、動作だけで判断するのは極めて難しいと言えます。転倒して股関節や骨盤の骨折をしても普通に歩いて来られることもあります。もちろん動けないほど痛ければ病院へ救急搬送しましょう。

 折れてないことを証明するのはなかなか困難で臨床所見と画像診断で「現時点では明らかな骨折は見当たらない」というのが限界です。骨折の証明はあれば画像診断で比較的明瞭につけることが出来ます。ただし裂離骨折や急性塑型性変形など分かりにくいものもあり、レントゲン撮影に加えて超音波断層、MRI、CTなどの補助検査を追加することがあります。


 また初回診察では明らかにならなかった骨折が後日、経過と共にずれが生じて分かることもあります。経験的には骨折の可能性が否定できなければ骨折に準じた治療を行っておき、経時的に痛みが取れて骨折が無いことが分かれば、本来の外傷に準じた治療に戻します。